カゴメは、株主のみなさまに当社の活動への理解を深めていただくために、「対話と交流の会」を実施しています。
「社長と語る会2024」も、どのエリアの株主さまにもご参加いただけるようにオンラインで開催しました。
2日間、各日2回実施とし、夜の時間帯も設定。また、今回は土曜日にも実施しました。
カゴメをより知っていだく機会として、幅広い年代の方に楽しみながら参加していただくことができました。
動画でもご覧いただけます。こちらからご覧ください。
今回の企業紹介クイズは、カゴメの海外生産拠点に関するクイズを出題。どこの国にカゴメの生産拠点があるのかを知っていただいたのち、カゴメオーストラリアの様子を動画でご覧いただきました。
「個人株主さま向け海外拠点ツアー」についてもご紹介しました。
恒例の乾杯!
善玉コレステロールを増やす、高めの血圧を下げる、の二つの機能性表示食品である「カゴメトマトジュース食塩無添加」と来年発売30周年を迎える「野菜生活100 オリジナル」をご試飲いただきました。 「野菜生活100 オリジナル」は、発売以降10回ものリニューアルをしており、お客様の声を聞きながら、おいしく、飲みやすくなるための改良を重ねてきました。30周年を記念した様々な施策にご期待ください。
野菜の推定摂取量がわかるベジチェックR。山口社長はどのくらい野菜が摂れているのか?
その場で測定し、大変盛り上がりました。
株主さまからお1人ずつ順番にご質問いただき、山口社長が回答しました。
Q:カゴメのトマトの品質について。世界のいろいろなところから輸入していると思いますが、世界のトマトの品質を均一に保つには、どういう努力をされているのですか?
A:いろいろな国でトマトを作っていますが、作る国によって味が違います。その国の土地や気候によって甘いトマトができたり、少し酸味の強いトマトができたり、同じ種でも植える国によって味の傾向が少し違うのです。ですから、ケチャップなどの品質を一定にするために、いろいろな国から持ってきたトマトを何種類かブレンドすることで、味を一定にするような工夫をしています。
どのトマトをどれぐらい使うかというのは、実際、試作をしてみて、最後の最後は味を見て決めています。
Q:国際事業の重要性が増しているというお話がありましたが、カゴメの社員が海外でどのような活躍をされているのか教えてください。
A:カゴメの海外の拠点というのは、いろいろなところにあります。そこに日本のカゴメの社員が出向という形で行っています。
今ですと全部で40人弱くらいの社員が現地に住み、それぞれの会社の品質管理た財務経理、販売営業戦略立案など、中核的なポジションに出向しておりまして、現地の人たちと一緒になって、海外のグループ会社の経営にあたっています。
海外の売上比率がどんどん上がっていく中で、出向している社員もどんどん増えています。
夏のトマトの時期の生産工場でトマトを生産している時は、その時期だけ日本から品質管理を見る人が行って、例えば3ヶ月ポルトガルの工場に駐在して、現地の人と一緒に品質管理をすることもあります。
いま現地に住む40人よりも多い社員が、海外で活躍しているということになります。
Q:御社では、女性役員をどのように増やしていくか、今後の予定などをお聞かせください。
A:カゴメとしましても、女性の管理職をもっと増やしていきたいということで、新卒採用の比率は、今は6割ぐらい女性を採用しています。
会社の中の女性の構成比を高めていこうと活動していますが、その中で管理職といいますと、なかなか高くなっておりません。
国内では女性の中の約10%が管理職の比率になっています。
役員となりますと、社外の取締役の方は3名女性がいらっしゃるのですけれども、社内の取締役はまだおりません。執行役員でも女性はまだ1名です。
今、採用してきた女性がだんだんとキャリアを重ねていますので、もう何年か経ったら、社内のキャリアの女性の役員もできてくると思います。
現実として、いまは途上にあると思います。時間がかかる話なので、引き続き活動していきたいと考えています。
Q:昨日、カゴメの高リコピントマトとベビーリーフを買いました。他社さんよりも、葉っぱが厚くておいしいなと思って買っているのですけど、トマトとベビーリーフの他にスーパーで、どんなカゴメの野菜を売っているのでしょうか?
A:まだ首都圏だけですが、紫の玉ねぎや、スルフォラファンという成分がたくさん入ったブロッコリー、βカロテンがたくさん入ったにんじんといった野菜を生で販売するということをテストしていまして、都内のいくつかのスーパーで販売いただいています。たくさんの量はやっていませんが、売上がよければだんだん増やしていきたいと思っています。
もしかしたら、行かれている小売店でも販売されているかもしれませんので、少し野菜コーナーを見ていただけたらと思います。
Q:8月のテレビ番組で、カゴメ富士見工場で発生したCO2を、関連会社の株式会社八ヶ岳みらい菜園で有効活用しているといった、環境に優しい、次世代型の運用を行っているという特集があったのですけれども、今後もこういった取り組みを拡大していくご予定はございますか?
A:長野県の富士見町に、紙パックのジュースを作っている富士見工場がございまして、そのすぐ横に生トマト、生鮮トマトを作っている大きな温室があります。
実は生鮮のトマトというのは、CO2を少し与えてあげると、収量が上がります。以前はこのCO2を外から買っていました。数百メートル横の工場はボイラーを使って熱水を作っていますので、CO2を出しています。
「こっちは出しています。こっちは買っています。こんなことでいいのだろうか?」ということをずっと検討してきまして、工場のボイラーの方から出たCO2を、パイプで温室に引っ張って使う、そんなことをやっています。
また、トマトができたら、茎など使わないところをまた堆肥にするような循環型のシステムを作りました。
このような仕組みを広げたいとは思いますが、工場と温室の距離など条件がありますので、今すぐたくさんは広げられないと思っています。
ただ、CO2の削減というのは、カゴメにとっても非常に大きな課題で、やはりこのまま地球の温暖化が進んでいくというのは、農産原料にとってはあまり良いことではありませんので、同じ仕組みを広げるには様々な条件がありますが、会社全体としてCO2の排出を減らしていこうという活動は続けてまいります。