業績のポイント

2023年12月期 決算概況(IFRS基準)

単位:百万円

2022/12

2023/12

前期比増減

前期比増減率

売上収益

205,618

224,730

19,112

9.3%

事業利益

12,808

19,476

6,668

52.1%

親会社の所有者に帰属する当期利益

9,116

10,432

1,316

14.4%

【売上収益・事業利益・親会社の所有者に帰属する当期利益】

当社は2022年12月期から4年間を対象とする中期経営計画のもと、「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業」を目指しております。基本戦略である「4つのアクション(①野菜摂取に対する行動変容の促進 ②ファンベースドマーケティングへの変革 ③オーガニック・インオーガニック、両面での成長追求 ④グループ経営基盤の強化と挑戦する風土の醸成)の有機的連携による持続的成長の実現」に取り組み、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。当連結会計年度(2023年1月1日から2023年12月31日)は、世界的な原材料価格の高騰など、厳しい経営環境が継続しております。特に日本国内においては、物価上昇による生活者の節約志向の高まりなどを受け、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。
国内加工食品事業においては、主要原材料をはじめとする売上原価の大幅な上昇を受け、野菜飲料やトマト調味料など一部製品の出荷価格を改定しました。改定後、需要の落ち込みがあったものの、食品カテゴリーや業務用カテゴリーの販売が好調であったことにより増収となりました。また、事業利益は原材料価格の高騰などにより減益となりました。 一方、国際事業においては、トマトペーストの販売価格の上昇、フードサービス企業向けの販売が好調であったことにより、増収増益となりました。 また、国内農事業において、気象条件に伴う生鮮トマト市況の不確実性やエネルギー、肥料の価格高騰によるコスト上昇等を総合的に勘案した結果、固定資産の減損損失を22億36百万円計上しました。その結果、当連結会計年度の売上収益は、前期比9.3%増の2,247億30百万円、事業利益は前期比52.1%増の194億76百万円となりました。営業利益は前期比37.0%増の174億72百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比14.4%増の104億32百万円となりました。

業績予想(IFRS)

【売上収益・事業利益】

売上収益

事業利益

営業利益

親会社の所有者に帰属する当期利益

2024/12

289,000

17,000

26,000

18,000

・当社は「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業」の実現に向けて、ビジョンである「トマトの会社」から「野菜の会社」を目指し、2025年度までの中期経営計画の達成に向けて取り組んでいます。
・2024年12月期は、国内事業の利益回復と、国際事業の成長の加速を経営方針としております。 国内事業は、引き続き主に当社が調達する農産原料の仕入れ価格や物流コストの上昇が予測されます。機動的な販売価格の見直し、商品の高付加価値化(バリューアップ)や価値発信による需要創造を図ってまいります。国際事業は、海外グループ会社の連携強化に取り組むとともに、グローバルな視点で持続可能なトマト加工事業の構築に取り組んでいきます。加えて、2024年1月26日付の適時開示「Ingomar Packing Company, LLCの持分追加取得(連結子会社化)等に関するお知らせ」の通り、Ingomar Packing Company, LLCを連結子会社といたしました。これにより、米国におけるトマト加工事業のバリューチェーンを強化し、国際事業のさらなる成長を図ります。

  1. 1.上記連結業績予想は、当社が2019年12月期より、国際財務報告基準(以下、IFRS)を任意適用することを決定したため、IFRSに基づき作成しております。
  2. 2.売上収益は、従来、販売費及び一般管理費に表示していた販売に関するリベート等を直接控除して表示しております。
  3. 3.事業利益は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除し、持分法による投資損益を加えた恒常的な事業の業績を測る利益指標です。

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