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トマトと野菜の栄養学
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トマトの効果的な摂取法

赤いトマトを食べる

先にも触れたように、トマトの赤はリコピンの赤です。トマトは緑色から赤色に熟すにしたがって、リコピンやビタミンCやEなどの成分も増えていきます(表3)。そのため、ピンク系トマトよりは赤系トマトのほうが効果的にリコピンを摂取できます。

油と一緒に食べる
リコピンなどのカロテノイドは脂溶性で、油と一緒に摂取することによって体内への吸収率が高まります。また、熱に強いので炒めたり煮込んだりしてもほとんど減少しません。トマトの生のおいしさは魅力的ですが、リコピンを効率よく吸収するには、油と合わせてトマトソースとしたり、シチューやスープに加えて食べるのがお薦めです。  油のなかでは特に、オリーブ油が他の油に比べて酸化されにくいので、リコピンの抗酸化作用を保持できます。  また、リコピンは牛乳に含まれる脂肪分によっても吸収率が高まります。牛乳には一般的に3.8%の脂質が含まれています。カルシウムの補給源としてだけではなく、リコピンの吸収率をアップさせるにも役立っています。

加熱して食べる
野菜は、生のままでは栄養素を包んでいる植物の細胞壁が硬いので、そのまま食べても多くの栄養成分を吸収することができません。野菜は生で食べるのではなく、熱を加える、破砕するなど、調理をすることによって細胞壁が壊れ、栄養成分の吸収率が向上します。  ジュースの場合は搾汁することにより細胞壁が壊れ、栄養成分が吸収されやすくなります。他のトマト加工品も同様です。  リコピンの吸収率を生のトマトとトマトペーストとで比較した場合、トマトペーストのほうが約3倍高くなることが報告されています(表4)。

続けて食べる
加熱して食べたり、油脂と一緒に食べることによってリコピンの吸収率は高まりますが、すべてが吸収されるわけではありません。リコピンの吸収率はある程度個人差がありますが、普段から摂取している人はそうでない人に比べて、吸収率が高まる傾向があるようです。リコピンは体内の脂肪層に蓄積されますが、一週間摂取しないと、蓄積量が半減してしまいます。リコピン効果を期待するなら、毎日食べ続けることが必要です。