[じゃがいもの家庭菜園]プランター栽培OK!増し土&収穫編

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[じゃがいもの家庭菜園]プランター栽培OK!増し土&収穫編

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1回目の追肥の後、しばらくしたらつぼみがつき始めます。じゃがいもの収穫まであと一歩。栄養を行き渡らせ、おいしいじゃがいもを収穫するためのポイントを紹介します。

準備するものや、植え付けから追肥までの前編はコチラ

2回目の追肥と増し土

1回目の追肥と増し土を終えて、つぼみがつき始めたら、2回目の追肥の時期です。株と株の間を中心に、プランター全体に化成肥料を15~20gほどまきます。

1回目の追肥後、つぼみがつき始めたら2回目の追肥

培養土がプランターの上から2~3cm程度になるように、増し土(株の根元に土を足すこと)をし、根本をしっかりとさせます。

収穫

じゃがいもの花の色は、白~紫です。花が咲き、葉がだんだん黄色くなってきたら、収穫の合図です。
ただし土が湿っているときに収穫すると、じゃがいもが腐りやすくなるので、なるべく2日以上晴天が続いて、土が十分に乾いているときに収穫しましょう。

株元をしっかり持ち、土ごといもを掘り起こして収穫

まずは、株元から5~10cmを残して、茎をハサミで切り取ります。
実を傷つけないよう、株元から少し離れたところに移植ごてを差し込みます。

土ごといもを掘り起こして、残った茎をしっかり持って引き抜きます。地中にまだいもが残っている可能性が高いので、掘り残しがないように、手で土の中を探りましょう。

ひと工夫で二毛作も

じゃがいもは寒冷地を除いて、春植えと秋植えの二毛作ができます。
※寒冷地(目安:北海道、東北、新潟県、富山県、石川県、高冷地)では収穫前に霜が降りて、いもの実が痛むので秋植えは避けてください。

【春植え】
・時期
暖地で2月中旬から3月下旬、中間地で2月下旬から4月上旬、寒冷地で4月上旬から5月上旬。
・適した品種
男爵いも、キタアカリ、ホッカイコガネ、インカのめざめ、メークインなど。

【秋植え】
・時期
暖地で9月上旬から中旬、中間地で8月下旬から9月上旬。
・適した品質
デジマ、アンデス赤、ニシユタカ、普腎丸など。
・秋植えのポイント
種いもが腐らないように小ぶりのサイズ(40~50g)を選び、丸ごと植え付けます。霜が降りる前に収穫しましょう。

藤田 智

藤田 智

恵泉女学園大学教授・副学長

1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は140冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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最終更新:2023.03.28

文:アーク・コミュニケーションズ
写真:谷山真一郎
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:
『NHK趣味の園芸 野菜の時間 藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修 NHK出版編(NHK出版)
『野菜とハーブのプランター菜園』藤田智監修(ブティック社)
出典:
厚生労働省(じゃがいもに含まれる毒素について)

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