アレルギー性鼻炎にお困りの方必見!
緑黄色野菜で症状緩和?

カゴメの研究によると、緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンはハウスダストなどによる通年性アレルギー性鼻炎の改善に期待できることが分かっています。本記事では、これまでの研究結果とともに、β-カロテンとアレルギー性鼻炎の関係性について紐解き、アレルギー性鼻炎の症状緩和におすすめの野菜と摂取方法を紹介します。

01あなたのアレルギー性鼻炎は通年性?それとも季節性?

アレルギー性鼻炎は、鼻粘膜におけるアレルギー症状の一種です。くしゃみなどのアレルギー反応は、空気中を浮遊している花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻粘膜に付着し、それによって放出されたアレルギー誘発物質が鼻や目を刺激することで起こります。

アレルギー性鼻炎が起こる仕組み

このアレルギー性鼻炎には、通年性と季節性があります。
通年性は、ダニやハウスダストなどを原因とし、年間を通して鼻の不快感が現れます。
一方で季節性は、スギやヒノキを代表とする花粉を原因として、その飛散時期にのみ症状がみられます。

通年性と季節性の2種がある
アレルギー性鼻炎

この2つのうち通年性のアレルギー性鼻炎に関しては、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンによって改善できることがカゴメの研究で明らかになっています。

02数値で見る!通年性アレルギー性鼻炎と野菜摂取の関係

実際にβ-カロテンの摂取と通年性アレルギー性鼻炎との関係を調べたカゴメの研究を見ていきましょう。

通年性アレルギー性鼻炎の自覚症状があり治療や投薬を受けていない人に、8週間β-カロテンを含む野菜・果実ミックスジュースを摂取してもらい、「鼻目症状」、「涙目」、「目症状」を調べました。その結果、β-カロテンを含まない飲料を飲んだ人に比べて、3種類すべての症状に改善がみられました。

β-カロテンの鼻目症状に対する効果
(試験1)

また、上記調査では、季節性抗原の影響も考えられるため、別途季節性によるアレルギー性鼻炎症状への影響が大きい人を除いて、同様の試験を行いました。その結果、β-カロテンを含まない飲料を飲んだ人に比べて、鼻やくしゃみの症状に改善効果が確認できました。

β-カロテンの鼻目症状に対する効果
(試験2)

この2つの試験から、β-カロテンを含む緑黄色野菜やそれらを含む加工食品を定常的に摂取することで、通年性アレルギー性鼻炎の症状緩和に期待できることが分かりました。

β-カロテンを多く含む野菜には、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、ニラ、小松菜、チンゲン菜などの緑黄色野菜が挙げられます。
これらの野菜から効率的にβ-カロテンを摂りたい場合は、食べ方の工夫が重要です。
具体的には、野菜を加熱したり、細かく砕いたり、油と一緒に摂ったりすることでβ-カロテンの体への吸収率がアップします。

以上、本記事では緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンの意外な働きを紹介しました。
通年性アレルギー性鼻炎にお困りの方は特に、緑黄色野菜を多く取り入れたあざやかな食生活を意識することで症状緩和を試みてはいかがでしょうか。