いつでもかしこくお手軽に!
栄養補給の強い味方、野菜ジュース

栄養補給の面において、野菜ジュースよりも生野菜の方が効果的と思われがちですが、一概にそうとはいえません。もちろん、野菜ジュースにすることで減少してしまう成分もありますが、一部の成分は生野菜よりも効率的に摂ることができることも分かっています。本記事は、野菜ジュースによる栄養補給のメリットをカゴメの研究結果とともに紹介していきます。

01野菜ジュースと生野菜、どちらの栄養吸収率が高い?

野菜ジュースに対して、生野菜と比べると栄養成分が減少してしまうというイメージを持っている人も多いかもしれません。確かに野菜ジュースにする過程で減少してしまう成分もありますが、成分によってはなくならないものや、中には野菜ジュースにすることで逆に吸収率が高まる栄養素があることが分かっています。

その理由として、野菜などの植物細胞には、肉や魚などの動物細胞にはない強固な細胞壁があることが関係しています。この細胞壁が栄養の吸収を妨げるため、野菜からの栄養吸収率を高めるには細胞壁を壊すことが重要なのです。

では具体的に、「細胞壁を壊す」にはどのようにしたらよいのでしょうか。
ここでポイントとなるのが、野菜の加熱と破砕です。
栄養素を包む強固な細胞壁は、炒め物や蒸し野菜等、野菜を加熱することによって、柔らかくなり、壊れやすくなります。また、ミキサーにかけたりすりつぶしたりして野菜を破砕することで、細胞壁が壊れるのです。

野菜をそのまま食べるより、ジュースなどの加工品にした方が、リコピンは約3.8倍、β-カロテンは約1.5倍も吸収率が高まるという研究結果(※1)も出ています。

栄養吸収率の比較

02写真で見る!1日の野菜摂取目標量

ここまで野菜の栄養吸収率の高め方についてお話ししてきましたが、皆さんは1日の野菜摂取目標量をご存じですか?
厚生労働省によると、1日の野菜摂取目標量は350gとされています。しかし、この量を実際に写真で見てみると、かなりボリュームがあることが分かります。

特に仕事や育児などで忙しい人は、これだけの野菜を購入したり、調理したりする時間の確保はなかなか難しいと思います。そんな時にこそ、毎日の野菜摂取の補助として、野菜ジュースを取り入れるのがおすすめです。忙しくてどうしても偏ってしまいがちな食生活も、手軽な野菜ジュース1本で栄養バランスがぐんと良くなります。

ただし、前述の通り野菜ジュースにする過程で減少してしまう成分もあります。様々な栄養成分を手軽に摂れるのが野菜ジュースの良いところですが、野菜ジュースさえ飲んでおけばいいというわけではありません。あくまでも野菜ジュースは野菜不足を補う一手段として取り入れ、それ以上に普段の食事で野菜をバランスよく摂ることが重要です。

03非常時の備えにも野菜ジュースがおすすめ!

野菜ジュースは、非常時の備えとしても活躍します。大規模な災害時には、スーパーなどで生鮮野菜を購入できないケースも想定され、結果、十分な量の野菜を摂るのが難しいということがあるかもしれません。

そんな不測の事態に備えて、足りない野菜を補うことができる野菜ジュースを常時防災リュックなどに入れておくことをおすすめします。

また、非常時への備えとしては「ローリングストック」という食料備蓄の方法もおすすめです。ローリングストックとは、「回転させながら備蓄する」という意味を持っており、非常用に買った備蓄食品を日常的に使いながら、もしもの時のために備えるという安心で無駄のない備蓄方法として注目されています。

本記事で紹介したように、野菜ジュースは日常でも非常時でも栄養補給の強い味方になります。ぜひ、野菜ジュースを上手く取り入れたあざやか生活で健康なカラダを保ちましょう!