植物性乳酸菌と緑黄色野菜のタッグでインフルエンザを予防しよう!

毎年のように流行するインフルエンザ。近年の研究で、植物性乳酸菌 Levilactobacillus brevis KB290 (以下KB290)の殺菌体とβ-カロテンを継続して摂ると、40歳未満の健康な成人男女のインフルエンザ罹患率が低減することが明らかになりました。このことから、植物性乳酸菌KB290(殺菌体)とβ-カロテンを継続して摂ることは、インフルエンザ予防に役立つと期待されています。本記事では、植物性乳酸菌KB290(殺菌体)とβ-カロテンによるインフルエンザ予防のメカニズムについて解説します。
01インフルエンザを予防するには?
例年、国内の感染者数が推定約1000万人いるといわれるほど、感染者数の多いインフルエンザ。罹患すると突然の発熱や筋肉痛、頭痛、倦怠感、咳、のどの痛み、鼻症状および腹痛などのさまざまな症状を引き起こし、重症化や死亡のリスクもあります。

インフルエンザの予防には、マスクやうがい、手洗いといった基本的な対策のほかに、ワクチン接種があります。しかし、抗原体ウイルスが変異するほか、一人ひとりの抗体産生能に違いがあるため、ワクチン接種だけでは対策が十分とはいえません。ウイルスから自分の体を守るために、自分自身の「免疫力」を高めることも大切です。
02免疫力を高めてウイルスから体を守ろう!
インフルエンザウイルスは、ヒトが持つ3種類の免疫の壁である、外からのウイルスや細菌の侵入から体を守る「粘膜免疫の壁」、体内に侵入した細菌やウイルスから体を守る「自然免疫の壁」「獲得免疫の壁」を乗り越えることで、発熱等の症状を引き起こすといわれています。そのため、これらの免疫力を高めることが重要です。
(免疫の役割・免疫力維持と野菜の栄養素についてはこちら)

これまでの研究では、ビタミンAは粘膜免疫の機能を維持し、KB290(殺菌体)は自然免疫の機能を高めることが報告されています。※2※3これを受けてカゴメでは、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンとKB290(殺菌体)の両方を継続して12週間摂取することがインフルエンザ感染に与える影響を研究しました。※4その結果、40歳未満の層では、継続摂取した人たちの方が、摂取しなかった人たちに比べて、インフルエンザの罹患率が低いという結果が得られました。なお、40歳以上の層では、β-カロテンとKB290(殺菌体)の両方を継続摂取した人たちと摂取していない人たちの間のインフルエンザ罹患率に差は見られませんでした。

03免疫力維持&お肌の隠れジミ予防にβ-カロテン
体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンは、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれる色素成分です。β-カロテンには前述の通り、呼吸器や腸管などの粘膜の免疫を維持する機能があり、細菌やウイルスが体内に侵入し増殖するのを防ぎます。加えて、β-カロテンには強い抗酸化作用があります。紫外線によって生まれる活性酸素を消去し、メラニンの生成を抑える働きを持っているため、お肌の隠れジミ予防でも注目されています。
つまり、β-カロテンは紫外線による隠れジミ予防にも、免疫力維持にも役立つ、強い味方です。
(β-カロテンによる隠れジミ予防についてはこちら)
04植物性乳酸菌KB290ってなに?
前述のように、KB290には、体内に侵入した細菌やウイルスから体を守る自然免疫を高めることが確認されています。
それでは、KB290とはどんなものなのでしょう?

KB290は、京都の伝統的な漬物「すぐき」から発見された植物性乳酸菌です。「すぐき」は、京都の伝統野菜のかぶら(かぶ)の一種「すぐき」を漬けこみ、乳酸発酵させた京漬物で、ルイ・パストゥール医学研究センターの故・岸田綱太郎博士が、京都男性の長寿に着目したところから発見しました。植物性乳酸菌は漬物やみそ、酒といった、日本人の食生活と昔から関係がある発酵食品によく使われており、日本人になじみのある乳酸菌であるといえます。
05植物性乳酸菌KB290(殺菌体)とβ-カロテンでWの免疫ケア!
これまでお伝えしてきたように、KB290(殺菌体)とβ-カロテンを継続して摂ることで、体の免疫機能が高まり、インフルエンザ予防に役立つことが期待されています。KB290の生菌は「ラブレ菌」とも呼ばれ、飲料などにも活用されています。

植物性乳酸菌のKB290(殺菌体)と彩り野菜を毎日の食生活に取り入れ、インフルエンザにも負けないあざやかな日々を送りましょう!