投稿: 2024/11/22
更新: 2024/11/22
ヴィーガンとベジタリアンは何が違う?多様な種類に対応できる商品を紹介


「ヴィーガン」と「ベジタリアン」を混同していませんか。両者には違いがあり、それぞれが細分化されています。飲食業に従事している方は、多様化する食事スタイルに対応できるよう、しっかりと確認しておきたいところですよね。
今回は、ヴィーガンとベジタリアンの違いについて解説します。菜食主義の方にも幅広く対応するための食事作りに便利な商品も紹介しているため、安心と満足につながるレシピ作りにお役立てください。
ヴィーガンはベジタリアンの一種


「ヴィーガン」は、ベジタリアンのカテゴリに分類されるうちのひとつです。「ベジタリアン」とは、一般的に肉や魚を食べない食生活を送る人々を指します。
ヴィーガンはピュア・ベジタリアンとも呼ばれ、肉や魚だけでなく卵や乳製品・はちみつといった動物性食品を一切食べない完全菜食の食生活を送る人々です。
ヴィーガン、ベジタリアンともにさまざまな種類がある


ヴィーガンはベジタリアンの中のひとつに分類されますが、どちらもいくつかのタイプに分かれています。菜食主義のタイプが多様化する背景は、個人の考え方や宗教だけでなく、病気やアレルギーで特定の食品を食べられない場合や、スピリチュアルな理由など多種多様です。
ベジタリアンの主な種類
「ベジタリアン」は、あらゆる菜食主義者の総称です。ベジタリアンの世界的な推進団体である国際ベジタリアン連合(IVU)では認められていないものの、「セミ・ベジタリアン」という位置付けも存在します。
セミ・ベジタリアンの考え方は、健康や環境のために部分的に菜食を意識した食生活を取り入れるというもので、近年広まりつつあります。
【ベジタリアンとセミ・ベジタリアンの主な種類】
分類 | 種類 | 特徴 |
ベジタリアン | ヴィーガン | 肉・魚・乳製品・卵・はちみつなどを食べない完全菜食主義者。 |
ラクト・ベジタリアン | 乳製品は食べる菜食主義者。 | |
オボ・ベジタリアン | 卵は食べる菜食主義者。 | |
ラクト・オボ・ベジタリアン | 乳製品と卵は食べる菜食主義者。 | |
セミ・ベジタリアン(IVUでは、ベジタリアンと認められていない) | ペスカタリアン(ペスコ・ベジタリアン) | 魚介類・乳製品・卵は食べる菜食主義者。和食文化に根付き、日本で多くの指示を得ている。 |
ポロタリアン(ポーヨー・ベジタリアン) | 魚介類・乳製品・卵を食べる場合があり、肉類は鶏肉のみ食べる(豚・牛・羊などの赤身肉は食べない)菜食主義者。 |
ベジタリアンの種類
上記の表の分類に示すベジタリアンに該当する「ヴィーガン」「ラクト・ベジタリアン」「オポ・ベジタリアン」「ラクト・オポ・ベジタリアン」の食品摂取の可否範囲は下記の通りです。
【ベジタリアンの種類と食品摂取の可否範囲】
赤身肉 | 白身肉 | 魚介類 | 乳製品 | 卵 | 特記 | |
ヴィーガン | × | × | × | × | × | はちみつや昆虫・ゼラチンも不可。 |
ラクト・ベジタリアン | × | × | × | 〇 | × | インドなどの一部の地域で一般的なベジタリアン。 |
オボ・ベジタリアン | × | × | × | × | 〇 | |
ラクト・オボ・ベジタリアン | × | × | × | 〇 | 〇 | 欧米などで最も一般的なベジタリアン。 |
セミ・ベジタリアンの種類
「セミ・ベジタリアン」は、融通が利く様を示す“フレキシブル”なベジタリアンであり、フレキシタリアンとも呼ばれます。健康や環境問題を意識して、できるだけ肉や魚を控えていますが、状況に応じて動物性食品も摂取する柔軟な食生活を送る食事スタイルです。
セミ・ベジタリアンに該当する「ペスカタリアン」と「ポロタリアン」の食品摂取の可否範囲は下記の通りです。
【セミ・ベジタリアンの種類と食品摂取の可否範囲】
赤身肉 | 白身肉 | 魚介類 | 乳製品 | 卵 | 特記 | |
ペスカタリアン(ペスコ・ベジタリアン) | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 健康の維持・増進を目的とする場合が多い。 |
ポロタリアン(ポーヨー・ベジタリアン) | × | 〇 | △ | △ | △ | 同上。魚・乳製品・卵を食する場合もある。肉類は、鶏肉のみ食べる。 |
ヴィーガンの主な種類
次に、ベジタリアンの一種である「ヴィーガン」の種類についても紹介します。
ヴィーガンは、人間の衣食住に関わる目的のために動物に痛みを与えたり、搾取したりする行為をできるだけ避けようとするビーガニズムの思想を持つ方々です。基本的に完全菜食主義ですが、細かな考え方の違いによりタイプが分かれます。主な4つは下記の通りです。
【ヴィーガンの主な種類と特徴】
ヴィーガンの種類 | 特徴 |
ヴィーガン | 動物性食品を一切食べず、動物製品(シルクやウール、革製品など)も身に着けない。 |
フルータリアン | 動物性食品は一切食べず、植物性食品については食べても生命が絶えないフルーツと種子類のみを食べる。(リンゴの実を食べても木は死なないが、人参は食べると生命が絶えてしまうので食べない) |
ロー・ヴィーガン | 動物性食品は一切食べず、「酵素が体に良い」との考えのもと、酵素を壊さないよう生のままか、46度以下で加熱した植物性食品のみを食べる。 |
ダイエタリー・ヴィーガン | 動物性食品は一切食べず、植物性食品のみを食べる。しかし、食用以外の動物製品(シルクウールや皮製品など)は必ずしも避けようとしない。 |
多様なヴィーガン、ベジタリアンの食事に対応可能な商品3選


前述の通り、ヴィーガンやベジタリアンの方は摂取するのを避けている食べ物が多くあります。市販の調味料や加工食品は動物性原料を使用していないように見えても、うま味を出すためや製造過程において使用されている場合があるので要注意です。
大量の食材を扱う飲食店の場合、原材料を一つひとつ確認するのは大変な作業なので、ヴィーガンやベジタリアンに対応した商品を活用すると良いでしょう。
おすすめの3商品を紹介する前に、カゴメのヴィーガン・ベジタリアンメニューの定義をお伝えします。
<カゴメのヴィーガン対応商品についての定義>
- 動物性原料は使用しておりません。
- 同一製造ラインにおいて、動物性原料を含む商品を製造しています。
- 原料の加工工程や全てをさかのぼった起源原料の確認はしていません。
- 動物性原料とは、肉類・魚介類・乳製品・はちみつなどを指します。
- 使用する原料及び添加物の名称等から容易に動物由来と判断される場合は使用しません。
ここで紹介する商品は、カゴメのヴィーガン対応商品についての定義(※)に基づいた商品です。
※「ヴィーガン」に一律の定義はありません。あくまでカゴメの考え方を示すものです。
商品1.野菜だし調味料
カゴメ野菜だし調味料は、たまねぎ、人参、セロリをベースにブロッコリーなどを加えコクを深めた野菜だしをベースに、酵母エキス、増粘剤無添加で仕上げ、素材そのもののおいしさと風味を活かせるだし調味料です。
濃縮タイプなので、原液のまま料理のコク出しに使用したり、希釈してスープやリゾットのブイヨン代わりにしたりなどあらゆるメニューに使えます。
商品2.冷凍イタリア産グリル野菜
南イタリアで生産し、本場のおいしさを凝縮したグリル野菜です。グリルしていることで、調理時に水っぽくなりにくいのが特徴です。
ズッキーニ、黄ピーマン、赤ピーマン、なすが入った「自然解凍で使えるざく切り4種ミックス」をはじめ、さまざまなバリエーションの野菜ミックスをメニューに合わせて選べます。
また、すでにカットされているため、調理にかかる手間を減らせます。さらに、必要な分だけ使えることから、食材ロスの発生を抑えることも見込めます。
カゴメのイタリアングリル野菜、おいしさの秘密!|カゴメ株式会社
商品3.冷凍野菜ピューレー
ポタージュやデザートづくりをはじめ、多種多様なメニューに活用できます。人参・かぼちゃ・白いんげん豆・ごぼうなど、幅広いラインナップです。
野菜の洗浄やカット・茹で・裏ごしの調理工程を削減できるので、時短が可能です。時期を問わず、色や味・香り・とろみなどが一定に保たれているのも嬉しいポイント。
本商品は、加熱による劣化が少なく、粒子の細かさとなめらかな舌触りが特徴です。
カゴメの野菜ピューレーには、 こだわりが満載!|カゴメ株式会社
まとめ
近年は、多様な食事スタイルをもつ方々の来日が増えているだけでなく、ヴィーガンやベジタリアンの食生活を実践している日本人も年々増加しています。さまざまなベジタリアンのお客様が安心して、おいしく食べられる料理作りのお供に、カゴメのヴィーガン・ベジタリアン向け商品をぜひご活用ください。
ヴィーガン向けの食事について、詳しく知りたい方はこちら