投稿: 2025/02/17
更新: 2025/02/17
ヴィーガンにも対応できる調味料とは?おすすめ商品も紹介


近年、健康志向の高まりとともに、ヴィーガン料理への注目が集まっています。しかし、ヴィーガンの方向けのメニューを考える上で、調味料選びに頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
今回は、ヴィーガン向けのメニューで使える調味料や避けるべきものを紹介します。
ヴィーガンの方が食べられる調味料


専用の商品を揃えなくても、ヴィーガンの方でも食べられる調味料はたくさんあります。ここでは使いやすいものをピックアップしてお伝えします。
- 塩
- 砂糖
- メープルシロップ
- アガベシロップ
- 味噌
- 醤油
- 酢
- 昆布粉末出汁
- ケチャップ
- 野菜ブイオン
- しょうが
- わさび
- 胡椒
- 唐辛子
- ハーブ類 など
ヴィーガンの方が避けるべき調味料


ヴィーガンの方は動物由来の食品を摂取しないため、下記に紹介する調味料は避けたほうが良いでしょう。
- 白砂糖(精製糖)
- 加工味噌
- 蜂蜜 など
ただし、動物性食品はビタミン A、ビタミン D、鉄、亜鉛などの栄養素が豊富です。ヴィーガンの方はこれらの栄養素が不足しやすい傾向にあるため、1日に摂取する栄養のバランスも考慮できると良いでしょう。
ヴィーガンにも対応できる調味料7選


ヴィーガンの方の健康面も考慮して、安心して使える調味料を紹介します。
天然塩(並塩)
塩を選ぶときには「天然塩(並塩)」をおすすめします。特に「天日塩」や「平窯」と表記された製品が良いでしょう。天然塩は太陽の光や風の力を使ったり、煮詰めたりして結晶化させた塩を指します。
また、天然塩はカリウム、カルシウム、マグネシウムを豊富に含んでおり、健康志向の方にも支持されています。
純黒糖・てんさい糖
甘味料は、自然で加工が少ないものを選ぶのがポイントです。例えば、「純黒糖」や「てんさい糖」が使いやすいでしょう。
純黒糖
純黒糖は、サトウキビのしぼり汁を煮詰め、固めて作られます。加工がほとんど行われていないため、他の砂糖類と比べて栄養が豊富です。
特にカリウム、カルシウムが多く、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛なども多く含みます。
てんさい糖
てんさい糖は、寒冷地で育つさとう大根(甜菜)を原料にした自然な甘味料です。他の砂糖類と比べて、ナトリウムが豊富です。
味噌
味噌は国産の丸大豆を使用し、天然醸造で発酵させた味噌が最適です。
特に「生みそ」と書かれた製品は加熱処理されていないため、酵素や微生物が生きており、発酵により生まれる有用成分が多く含まれています。風味も強いので、料理に深みが出ます。
醤油
醤油は国産の丸大豆を使用し、天然醸造で作られた製品を選ぶのがおすすめです。天然醸造の醤油は、自然な発酵の力を活かして作られています。
なかでも原材料が「大豆・塩・小麦」のみの醤油が理想的です。シンプルな原材料で作られている醤油は、素材本来の風味と味わいを楽しめます。
みりん
みりんは、「純米本みりん」がおすすめです。純米本みりんは、もち米・米こうじ・米焼酎を糖化・熟成させてできたみりんをさらに熟成させており、出荷まで1年以上と手間暇をかけて作られます。まろやかで奥深い味わいがあり、糖類などが含まれていません。
一方で、本みりんは、もち米・米こうじ・焼酎(もしくは醸造アルコール)・糖類など酒税法で定められた原料を40~60日間かけて糖化・熟成させて作っています。
本みりんを選ぶ際には、原材料に醸造用アルコールや砂糖が含まれていないかを確認しましょう。
酢
酢は穀物や果物といった原料をしっかり発酵させた酢を選びましょう。なかでも「国産純米酢」がおすすめです。
国産米を原料にし、米・米こうじ・酵母・酢酸菌のみを使用して、1か月程度熟成させて作られます。
ただし、一般的に使用される食酢である醸造酢は蜂蜜を使用している場合があります。また、合成酢は砂糖類や他の調味料を加えて作られるため、これらは避けたほうが良いかもしれません。
料理酒
料理酒は、「純米料理酒」を選ぶと間違いないでしょう。純米料理酒は、米・米こうじ・食塩のみを原料としています。塩を加えているので、飲用には向かず調理に適した調味料です。
価格は上がりますが、塩を加えていない純米料理清酒もおすすめです。なお、純米料理清酒は料理を引き立てるためにうま味や酸味を残して仕上げており、そのまま飲んだときに雑味を感じるため飲用には向きません。
調味料含めヴィーガンの方に対応可能な商品
ヴィーガンへの対応に慣れないうちは、作業が複雑化するので負担が増えてしまいます。提供ミスの予防のためにも便利な商品を活用して、より良いサービス提供を目指しましょう。
<カゴメのヴィーガン対応商品についての定義>
- 動物性原料を使用しておりません。
- 同一製造ラインにおいて、動物性原料を含む商品を製造しています。
- 原料の加工工程やすべてをさかのぼった起源原料の確認はしていません。
- 動物性原料とは、肉類・魚介類・乳製品・はちみつなどを指します。
ここで紹介する商品は、カゴメのヴィーガン対応商品についての定義(※)に基づいた商品です。
※「ヴィーガン」に一律の定義はありません。あくまでカゴメの考え方を示すものです。
商品1. 野菜だし調味料
たまねぎ、人参、セロリをベースにブロッコリーなどを加えてコクを深めた野菜だしをベースに仕上げた、素材そのもののおいしさと風味を活かせるだし調味料です。
味が物足りなくなりがちなヴィーガン料理に、しっかりとした味わいをもたらします。煮物・ラーメンのスープベース・リゾットなど、和洋中を問わずに使えるおすすめアイテムです。
商品2. 冷凍イタリア産グリル野菜
南イタリアで生産された本場のおいしさが詰まった野菜を使いやすい形に加工した商品です。ピザやパスタの具材・付け合わせ野菜など、使いたい分だけ使用できるので、ロス削減に重宝するでしょう。
商品3. 冷凍野菜ピューレー
ポタージュやデザートなど、多様なメニューに活用頂ける商品です。人参・かぼちゃ・白いんげん豆・ごぼうなど幅広いラインナップを用意しており、ヴィーガン料理のレパートリーがグッと広がるでしょう。季節を問わず色や味・香り、更に価格が安定しているので、安定したクオリティで料理を提供できます。
まとめ
ヴィーガンの方に料理を提供するためには、気を付けたいポイントが多数あります。調味料のなかには、製造工程で動物由来の原料が使用されていることがあり、場合によっては、パッケージだけで使用可否を判断するのは困難です。倫理上の視点なども考慮に入れる必要があります。安心して使える調味料を押さえておけば、自信をもって料理を提供できるでしょう。