ポイント1:捨てる部分が少ない野菜を選ぶ
廃棄率の少ない野菜を選び、丸ごと無駄なく食べるという方法があります。野菜の葉や茎、皮など捨ててしまいがちな部分も、ちょっとした工夫でおいしく食べられます。
●ブロッコリーは廃棄するところが少ない


2026年度から指定野菜にも選ばれているブロッコリーは、廃棄する部分がほとんどない野菜。
茎まで食べられることが世の中的にだんだん浸透してきており、皮むきなど簡単な下ごしらえのみで、丸ごと食べることができます。上の写真2枚目のように下ごしらえし、輪切りならサラダ、あえ物、短冊切りなら炒め物、スープ、角切りならサラダ、チャーハンの具などにピッタリです。
・茎の下ごしらえや簡単レシピ
ブロッコリーの茎の皮むき&簡単レシピ付き
ブロッコリーの茎や大根の皮の簡単節約レシピ3選
●葉や皮も捨てずにおいしく食べる

根菜の葉や皮には、根の部分に負けないほど栄養が含まれ、例えば大根やかぶの葉はおいしく食べられます。またにんじんやごぼうなどは皮をむいて食べる人が多いですが、よく洗えば皮ごと食べられます。
大根の葉やにんじんの皮以外にも、キャベツの芯、椎茸の軸などの「捨ててしまいがちな部位」も余すことなくしっかり活用しましょう。
・野菜の捨てがちな部位のレシピ
大根の皮のサラダ
大根やかぶの葉のふりかけやご飯、揚げ物など3選
にんじんの皮ごときんぴらやペペロンチーノ
セロリの葉の佃煮やスープ、揚物など3選
栄養は葉以上!キャベツの芯のきんぴら
ポイント2:豆苗や小松菜、ネギなど、再生できる野菜を選ぶ

●リボベジの利点
生の野菜を調理したり、食べたりした後に残った根やへたなどから、再び食べられる部分を育てて収穫する方法を「リボベジ(再生野菜)」といいます。豆苗、大根の葉、小松菜、ネギ、ほうれん草などはリボベジできる野菜です。
環境省のデータによると、家庭から出るゴミのうち、調理くずや食べ残しなどの生ゴミが占める割合は約26%になります。リボベジは野菜から出る生ゴミを減らすことができ、家計にも優しいエコ活動といえます。リボベジの多くは水耕栽培できるので、子どもと一緒に手軽に楽しむこともできます。
●価格変動がなく、栄養価も高い豆苗のリボベジ
例えばリボベジできる野菜のひとつ豆苗は、水耕栽培のため価格が通年で安定。しかも、栄養素もβ-カロテン(ビタミンAのもととなる栄養素)が4,100μg(マイクログラム・1mgの1000分の1)、ビタミンK280μg、葉酸91μgと豊富に含まれています(栄養素量は可食部100g当たり、生)。価格高騰時の摂取不足を補う野菜として、心強い味方といえます。
・リボベジに適した野菜と節約レシピ
豆苗やネギ、小松菜など再生野菜の簡単栽培法
豆苗の食費節約レシピ!1人分約110円以内でできる
最後に
購入量を減らしたり、食べなかったりという選択肢ではなく、野菜の選び方や調理の工夫で、価格高騰時も賢く野菜を摂りましょう!