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特別損失の計上による通期業績予想の修正に関するお知らせ

2011年4月4日

 

平成23年3月期第4四半期において特別損失が発生することとなり、平成23年1月21日に公表した平成23年3月期(平成22年4月1日 ~平成23年3月31日)の業績予想を修正いたしますので、下記の通りお知らせいたします。
配当金につきましては、今回の業績予想の修正による変更はございません。従来通り、1株につき年間15円を据え置く予定です。株主優待制度につきましては、3月24日公表の「平成23年3月末権利確定分の株主優待贈呈時期の変更について」でお知らせした通り、8月末までにお届けする予定です。
なお、今後の決算開示等の予定につきましては変更ございません。




1.平成23年3月期通期業績予想数値の修正 (平成22年4月1日~平成23年3月31日)

(1)連結(単位:百万円、%)

(2)個別(単位:百万円、%)


2.修正の理由

平成23年3月11日の東日本大震災により、当社従業員について人的被害はありませんでしたが、栃木県の総合研究所及び那須工場、茨城県の茨城工場、宮城県の東北支店など研究・生産・販売の拠点は大きな物的被害を受けております。また、これに加えて宮城県・福島県には物流拠点を抱えており、この被害も甚大です。よって、これらの被害金額約28億円を特別損失として見積り計上することといたしました。
また、静岡県の三島工場では、チルドデザートの受託事業を行っておりますが、平成23年夏を目途に本事業から撤退することといたしました。当工場は築後50年近く経過した古い工場で、老朽化対策が必要となっております。一方で、近隣の商業地化が進んでいるため、建替えや製造スペース拡張などの恒久的な対策が困難であることから、今回の事業撤退にともない工場を閉鎖することといたしました。よってこの工場閉鎖にともなう諸費用約4億円を特別損失として見積り計上することといたしました。
以上を主な理由として平成23年3月期第4四半期において新たに約36億円の特別損失を計上することから、平成23年3月期通期の業績予想を修正いたします。


3.東日本大震災による影響

(1)人的被害について
当社の従業員並びにその家族に人的な被害は発生しておりません。

(2)設備に対する被害について
<総合研究所>
建屋及び分析機器等の設備に被害がでており、被害金額は約6億円を見込んでおります。
<那須工場>
自動倉庫や一部製造ラインに被害があり、被害金額は約5億円を見込んでおります。
<茨城工場>
一部製造ラインに被害があり、被害金額は約0.5億円を見込んでおります。

(3)たな卸資産に対する被害について
東北・関東を中心とした当社工場や外部の保管場所におけるたな卸資産についても、地震及び津波による荷崩れ等による被害を受けております。被害金額は約12億円を見込んでおります。

(4)被害金額について
上述のような設備やたな卸資産等への被害を中心として、東日本大震災による損害額は約28億円あり、全額特別損失として計上いたします。

(5)被災地支援について
当社は被災者・被災地への義捐金として、日本赤十字社を通じて寄付金3億円を行っております。また、農林水産省等を通じて野菜飲料等の物的支援を行っております。

(6)平成24年3月期以降への影響について
現在、生産面では生産アイテムの基幹商品への集中化、代替生産拠点における生産力の増強、また物流面では代替物流拠点からの配送体制の整備などの対応により復旧を行っております。なお、今後の業績に与える影響については、状況を見通すことができた時点で速やかに開示いたします。


4.チルドデザート受託事業からの撤退による影響

(1)三島工場の沿革
所在地 : 静岡県三島市
設立年月 : 昭和39年10月
平成14年に雪印ラビオ(株)買収により当社グループへ
売上高 : 約15億円(平成23年3月期)
主要な製造品 : プリンやコーヒーゼリーなどの受託品

(2)事業撤退損の主な内訳
建屋・設備の除却損 : 約2億円
解体・撤去・整地費用 : 約1億円
その他費用 : 約1億円

(3)平成24年3月期以降への影響について
平成24年3月期以降の業績への影響は軽微であると考えております。


5.特別損失の内訳

上述のものも含めて、平成23年3月期第4四半期に新たに計上する特別損失の主な内訳は以下の通りであります。

内     容計上金額
東日本大震災による建屋・設備等の被害12億円
東日本大震災によるたな卸資産の被害12億円
東日本大震災によるその他の被害4億円
被災者・被災地への義捐金・物的支援等4億円
三島工場閉鎖にともなう事業撤退損4億円
合     計36億円

以上