決算説明会(個人株主のみなさま向け)

個人株主のみなさま向け

決算説明会オンライン(2021年度第2四半期)

当社は、より多くの株主のみなさまにカゴメをより深く知っていただくために、「対話と交流の会」を実施しています。前回に続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点に加え、どのエリアの株主さまにもご参加いただけるように「個人株主のみなさま向け決算説明会」をオンラインで開催いたしました。

決算説明会の流れと参加株主さまのご意見・ご感想

ご参加いただいた株主さまのご意見・ご感想とともに当日の模様をご紹介いたします。

① 社長ビデオメッセージ

代表取締役社長の山口聡よりビデオメッセージにてごあいさついたしました。

② 決算説明

 財務経理部 岡本竜征 より2021年第2四半期の決算をご説明いたしました。

③ 事前にお寄せいただいたご質問への回答

特に多かったご質問の中から
「新型コロナウイルスの影響について」
「カゴメが今後力を入れていく取り組みについて」
「今までもこれからも変わらない取り組みについて」この3つの分野にわけて、6つの質問に
執行役員 経営企画室長 藤関 明宏
執行役員 財務経理部長 佐伯 健
財務経理部 課長 武田 周子 がご回答いたしました。

事前にいただいたご質問と回答(抜粋)

【新型コロナウイルスの影響について】
Q:厳しい環境に置かれている外食業界への支援策としてどのようなことを行っていますか?
A:新型コロナウイルス感染拡大により大きな影響を受けているレストランなどの外食業界に関わる方々に寄り添った提案や活動をしております。昨年7月からは、外食店の集客支援を目的に当社が運営するウェブサイト上に店舗情報を検出する企画「洋食エール隊」を開始しました。本年9月にはウェブサイトをリニューアルし、消費者向けオープンキャンペーンや SNS を活用した情報拡散施策も実施しながら集客を支援します。本年5月には日本一のナポリタンを決定するイベント「カゴメナポリタンスタジアム2021」をオンラインで開催しました。全国から209メニューが集まり、グランプリを決定しました。すべてのナポリタンメニューと店舗情報をウェブサイトに掲載し、お店の集客支援にもつなげています。また、7月には当社として初めてとなるオンライン業務用展示会「ベジタブルソリューション2021」を開催しています。調理の手間や食品ロスの削減メニューのバリューアップといったフードビジネスに携わる皆様の様々な困りごとを解決するためのご提案を行いました。これからもカゴメならではの野菜の提供を通して外食店の皆様のお役に立てるように活動を進めてまいります。

【カゴメが今後力を入れていく取り組みについて】
Q:農事業をどのように成長をさせて行きますか?また、持続可能な農業の確立に向けての取り組みは?
A:当社の農事業は1998年から始まりました。2016年には売上114億円、営業利益8億6千万円となったものの、それ以降低迷が続いております。当社にとっての農事業は非常に重要な事業です。
今後の成長を確実なものとするため、昨年7月にそれまでカゴメの一事業部門であった同事業を分割し、分社化を決めました。分社化の大きな狙いは、4点あります。現在、それぞれの取り組みを進めておりますが、そのどれもがすぐに効果の出るものではありません。本年度も残念ながら市場の影響により予定通りの業績が挙げられておりませんが、これらは確実に進めてまいります。
そうした中この下期における具体的な取り組みについて、いくかご説明させていただきます。先ほど決算説明でもありましたが、1点めはプロモーションの強化です。2点めは価格の維持となります。市場の影響を受けづらい高リコピントマトの取り扱いを増やすこと、コンビニエンストア向けの惣菜の取り扱いを増やすこと、こういったことに取り組んで参ります。その他の取り組みと致しましては、生産性の向上です。これは大きく分けて2つあります。一つは菜園における作業効率を上げること。もう一つは、受発注業務と事業基盤の整備を進めることです。こうした取り組みは、本年度にて具体的な数字として現れては来ないと考えておりますが、来年度以降に向けて着実に進めてまいります。
次に持続的な持続可能な営農についてです。ここでは一例として現在 NEC 様と進めているスマートアグリ事業をご紹介します。これはグローバルな加工用トマトの栽培にて、環境に優しく収益性の高い営農の実現を目指しています。農業 ICT プラットフォームであるクロックスコープを活用しセンサーや衛星写真を活用し、トマトの生育状況や圃場環境を可視化するサービス、および 業農のサービスを提供しています。これまでポルトガル、オーストラリアで実証実験を実施しました。今後は主に欧州やアメリカにて提案を強化していきます。事業成長スピードを加速するとともに、営農現場の課題解決を通じた持続可能な農業の実現に貢献してまいります。

【これからも変わらない取り組みについて】
Q:安心安全な商品づくりのための取り組みを教えてください。
A:畑から製品までの各段階で品質を管理し、安心安全な商品作りを行っています。
原料調達の段階では、栽培履歴が明確な原料を購入しています。農産加工メーカーから調達する加工品については、現地を訪問して畑から製造工程までの品質管理状況の確認を行っています。こうして安全を確認した原料だけを購入しております。また、当社の工場では、原材料を使用前に確認し、また、出来た製品は規格内であることを確認して、全ロットの検味を行ってから出荷しています。また、意図的な異物や薬物混入への備えとして、安全カメラを各所に設置するなど、フードディフェンスにも取り組んでいます。さらに研究部門であるイノベーション本部において主要原料や製品を定期的に分析し、安心安全を確認しています。

④ 質疑応答

その場でのご質問4問に
執行役員経営企画室長の藤関明宏と執行役員財務経理部長の佐伯健からご回答いたしました。

当日のご質問と回答(抜粋)

Q:社会貢献活動について
「みちのく未来基金」がまもなく目標100%達成が見えてきてるということで大変素晴らしいことだと思っています。こうした社会貢献活動を広げてもらえないでしょうか?
例えば、株主優待に回すカゴメ製品を賛同者分は野菜に変えていただいて、子ども食堂等に送ることを検討していただけないでしょうか。また、アパートの出窓を家庭菜園にして育てるトマトの苗や土、鉢のキットも自分で育てて自分で食べるということで喜ばれ、新しいトマトファンを広げることになるかと思います。ぜひご検討をお願いしたいと思います。
A:当社では、自助公助だけでは解決できない社会的なテーマに対して、積極的に共助の仕組みの構築を目指しています。お話しいただいた通り、東日本大震災の遺児たちの高校卒業後の進学支援目標として、2011年にみちのく未来基金を設立しており、今年も10期生(約80人)を迎え入れております。合計で1800名と言われている震災遺児等の進学の夢が途切れないように、震災当時のお腹にいた子が卒業するまで長期にわたりこの基金の活動を推進していく考えでおります。こちらの「みちのく未来基金」ですが、皆様のご支援のおかげで、費用の目処がつく状況になりました。 2020年10月に「一般財団法人カゴメみらいやさい財団」を設立いたしました。こちらは、子どもたちの心と体の成長を妨げる様々な問題の解決に寄与するということを目的としております。「子供たちに笑顔を、地域に笑顔を」こういう理念のもと、地域の食育活動や子供達の貧困対策に取り組む団体に対して助成金の寄付などの支援を行っており、健全で豊かな心を育む社会の実施に貢献していきたいと考えております。ちなみに、本年度は75の団体に対して、主に子ども食堂などを営むような団体に対して寄付を行っております。 “子どもたちに笑顔を、地域に笑顔を”こういう理念のもと地域の食育活動や子どもたちの貧困対策に取り組む団体に対して支援を行っております。
いただきました苗や土、鉢などのセットにつきましても今後の社会貢献活動に使えないか考えていきたいと思います。

Q:今回の説明でプラントベースフードを業務用だけでなく市販されるということをお聞きしましたが、具体的にコンビニで販売されるのか、それともスーパー向けに販売されるのか、どのようなチャネルで販売される予定なのか教えてください。
A:プラントベースフードのラインナップを増やし、下期から家庭用に投入するとお話をさせていただきました。これは業務用向けの大豆ミートを使ったパスタソースやカレーなどの商品で、ビーガンの方にも召し上がっていただけるようにご提供しています。オリンピックもあり、かなり好評だったことから、業務用から家庭用にも投入していこうという考えであります。こちらの主なチャネルは、コンビニではなくスーパーです。その中でも、こういったビーガン向けのコーナーをきちっと作っていらっしゃる GM のような大型のスーパーが主なターゲットになると考えております。

参加株主さまのご感想(抜粋)

  • ・本日は、ありがとうございました。素晴らしいお取り組みの姿勢がひしひしと伝わってきました。
    私も子ども食堂はじめて3年半経過しましたが、コロナに負けず、頑張ろうと思います。ありがとうございました。
  • ・今日はありがとうございました。リコピンの効果のPRのお話を聞いて、カゴメさんでトマトや野菜の美味しさをPRする洋食屋さんのようなアンテナショップがあればいいなあと思いました。また、このような株主イベントがあればぜひ参加したいです。
  • ・今回のオンライン説明会は遠隔地にいる私には大変ありがたい内容でした。夫婦共100株の株主ですが応援しています。
  • ・他の会社と比べて株主との接点をもつチャネルが多くてよいと思い株式を保有しています。今回のzoom会議、日ごろのかごめーる、優待など株主に向き合う会社は好印象。コロナが終息したら、野菜栽培の見学会など企画してほしいと思います。
  • ・商品を信頼して口に入れています。私たちの期待をお守りください。
    自然環境に強いトマトの開発をお願いします。
  • ・オンラインで顔が見える機会があって、親近感がわいた。家にいながら会えるというのは、いいものだと思った。ぜひまた参加したい。

限られた時間ではございましたが、カゴメの今をお伝えすることができました。
これからも、株主さまとの対話と交流の会を企画してまいります。
引き続き、カゴメの取り組みへのご理解ご協力をお願いいたします。


翌日に実施した「個人投資家のみなさま向けの決算説明会」の様子を動画でご紹介いたします。
会社の数字の読み方や投資のポイントをご説明しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=c0w5_XNCkZM

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