カゴメは、株主のみなさまに当社の活動への理解を深めていただくために、「対話と交流の会」を開催しています。
「社長と語る会2025」も、どのエリアの株主さまにもご参加いただけるようにオンラインで開催しました。
金曜日の夜に社長と乾杯!ということで、夜の時間帯にお集まりいただきカゴメをより知っていだく機会として、幅広い年代の方に楽しみながら参加していただくことができました。
動画でもご覧いただけます。こちらからご覧ください。
山口社長の挨拶のあと、早速株主さまと乾杯!
今年、発売30周年を迎える「野菜生活100 オリジナル」と全米人気No.1アーモンドミルクブランド「アーモンド・ブリーズ®」をご試飲いただきました。
今回の企業紹介は投票機能を利用しながら、事前質問で特に皆さまの関心が高かった、財務指標・海外での事業展開・環境への取り組み・健康への取り組みについてご紹介しました。
昨年も大変盛り上がった、生測定を今年も実施。
野菜の推定摂取量がわかるベジチェック®で山口社長は今回も見事7以上を記録しました。
株主さまからご質問いただき、山口社長が回答しました。
Q:カゴメに入社された理由があれば伺いたいです。
A:私の出身は静岡県の浜松市です。カゴメの商品のシェアが非常に高いエリアで、小さい頃から、カゴメのケチャップやカゴメのソース、ウスターソースで育ちました。大学で農学部に入り、食品会社に就職しようと決め、どこを選ぼうかなと思った時に、子どもの頃に慣れ親しんだ、調味料を真面目に作っているカゴメという会社があったなと思い、応募しました。子どもの頃の食事、料理の記憶みたいなものが、カゴメを選んだ理由の大きなところと思っています。今年で入社して42年経ちました。
Q:日本は野菜不足というのは実感としてよくわかるのですが、世界でもそうなのですか。
A:例えばアメリカ・北米は、野菜をあまり食べていないイメージがありますが、実は野菜と果物を足した量で言うと、日本人よりも食べています。中国は食べている人と食べていない人の差がとても大きいです。国によって状況は違います。ただ日本は、厚生労働省が推奨する1日350グラムという基準を、この10年一度も超えたことがありません。日本人は野菜を摂らなくなっているということですね。ですので、それをなんとか350g以上にしたい!ということで活動をしています。
Q:社長が思うカゴメらしさのようなものがあれば教えていただきたいです。人や企業文化、商品、サービスなどについて、教えてください。そのカゴメらしさの元となってる、源泉は何なのかも教えてください。
A:カゴメは元々農家だった蟹江一太郎さんが始めた会社です。これはDNAのようなものですが、農家さんと一緒にいい野菜を作って、それをいい商品にするということをずっとやってきた会社です。私が考えるカゴメらしさは、本当に真面目に丁寧に、農家さんと一緒に野菜を作って、それをお客様の求める形に変えて提供し続けてきたというのが、カゴメらしさだと思っています。今でも夏にはトマト畑に行って収穫をするとか、できたトマトジュースを店頭まで行ってお客さまに直接試飲していただいて販売するとか、そういった原点に近い活動も、入社したら1回は経験するということもやっています。創業からのDNAみたいなものは、しっかりと引き継いでいきたいなと思っています。次の10年も、農業、農からどういう価値を作り出してお客様に届けるのか、このことは一貫してやっていきたいと思っています。
Q:トマトケチャップは、ずっと同じ味なのでしょうか。それとも、少しずつ変わってきているのでしょうか
A:トマトケチャップは、実は少しずつ味を変えています。昔はもっとしょっぱかったと思うのですが、塩分を控える方が増えていることもあり、少ししょっぱさを減らすなど、お客様の声をいただきながら味の改良をしています。
Q:御社の株主に対する取り組み、意識に感銘を受け、株式を保有しております。このようなイベントも含め、他社ではあまり見られないと思いますが、なぜこのような取り組みを行っているのか、心がけや意識をお聞かせください。
A:ファン株主の皆さんとのお話、交流の機会というのは、2000年頃からスタートしています。その時の経営のメンバーが、企業理念を新しく出し、その中に「開かれた企業」という方針を出しました。その方針に対して、どういうことをやっていくのかという、いろいろな話があった中で、やはり私どもカゴメのお客様というのは、一般の消費者の方ですので、株式についても、一般の消費者の方に持っていただけないだろうか、そういった形になるのが1番いいのではないかということが当時社内で話し合われました。その流れで、ファン株主の皆さんともっと交流して、株を持っていただこうというような、そんなことが始まり、25年間やってきました。今は本当にありがたいことに、22万人ぐらいの個人株主さまに株を持っていただいているということであります。これからもこういった機会をいろいろなところでやっていきたいなと思っている次第です。
Q:グローバルにおけるBtoCの取り組みというのは何か予定されていますか。
A:今のカゴメの海外事業というのは、レストランチェーンに対してピザソースを販売するなど、BtoBの仕事が中心です。ただ、カゴメの「野菜生活100」などカゴメブランドの商品も海外で販売していきたいという気持ちは持っています。アジア各国、それから北米のカリフォルニアに日本から輸出して、店頭に並べて販売をすることをスタートしています。そういったことを通して、野菜飲料あるいはカゴメを知っていただいて、販売が増えてきたら将来的には現地で作るということも見据えながら、まずはその初期段階として、どれぐらい売れるものなのかを確かめています。将来的には、世界のいろいろなところで、カゴメの野菜ジュースが飲まれるようになったらいいなと思っております。
Q:ベジチェック®についてお伺いしたいです。
今後の活用、どういった場面で、どういったところで皆さんに使っていただこうかという計画、プランを教えていただけますでしょうか。
A:今、色々な場所にこのベジチェック®を置いていただいて、皆さんに測定していただきやすくするということをやっています。例えばスーパーさんの店頭にも置いていただいています。それから、保険会社さんを通して、いろいろなイベントで測れるようにしたり、自治体の役所にも置いてもらったりしています。カゴメのホームページを見ていただきますと、常に置いてあるところがわかるようになっていて、現在、全国で数百か所になっています。最寄りの場所を検索していただけますと大変ありがたいです。
>ベジチェック®設置店舗はこちら(ベジチェック®|常設店舗の情報|カゴメの健康サービス事業)
Q:トマトジュースが好きで、ストレートでいつも飲んでます。たまにお塩や、タバスコを入れて飲んだりしています。これ以外のどういったおいしい飲み方があるのか、ぜひ教えてください。
A:寒くなると「野菜ジュースやトマトジュースをあたためて飲んでいいですか。」というお問い合わせをいただきます。人肌ぐらいにあたためますと、またちょっと違ったトマトジュースの味わいになります。ここでもう一つのポイントは、オリーブオイルを少し入れていただくことです。スープっぽい感じになりますし、オリーブオイルの油が入るとリコピンの吸収率が上がります。寒い時はちょっとオリーブオイルを入れて、電子レンジなどで人肌ぐらい温めて飲むといいと思います。私は冬の間はそういう飲み方もしていますので、ぜひ一度やってみてください。