社長と語る会

社長と語る会2022 オンライン

当社は、より多くの株主のみなさまにカゴメをより深く知っていただくために、「対話と交流の会」を実施しています。
「社長と語る会2022」も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点に加え、
どのエリアの株主さまにもご参加いただけるようにオンラインで開催しました。
2日間、各日2回実施とし、夜の時間帯にも実施しました。
カゴメをより知っていだく機会として楽しみながら参加していただくことができました。

当日の様子

動画でもご覧いただけます。こちらからご覧ください

① 社長挨拶・企業紹介クイズ

企業紹介は、山口社長がクイズを出題。全4問のカゴメクイズに挑戦していただきました。
知っているようで知らなかったことも多くあったご様子で、カゴメをより深く知って、身近に感じていただくことができたのではないでしょうか。

② 商品紹介・試飲(乾杯)

オンライン飲み会ならぬオンライン試飲会ということで、まずは乾杯!
今年3月に新発売した「畑うまれのやさしいミルク」をご試飲いただきました。
厳選した大豆・オーツ麦をまるごと使用し、こだわりの製法と野菜・果実の独自配合により、ミルクのように濃厚なコクをお楽しみいただける植物性ミルクです。
“まろやかソイ”と“なめらかオーツ”の2種類があり、いずれも食物繊維をしっかり摂ることができます。そのまま飲んだり、料理やコーヒーに混ぜたりして、お客様のお好みに合わせてお楽しみただけます。また、環境に配慮し、200ml商品には100%植物由来ストローを採用しています。

③ 質疑応答・記念撮影

株主さまからお1人ずつ順番にご質問いただき、山口社長が回答しました。

株主のみなさまからのご質問(抜粋)

Q:コロナ渦とウクライナ情勢がカゴメにどのように影響しているかを教えてください。
A:コロナ渦になり三年目に突入していますが、収束が見えない中で、ウクライナ情勢で世界は急変いたしました。それに加えて、このところ為替の円安もあり、原材料費が上がってきています。もう少し中長期的に考えますと原材料をどうやって安定的に確保するのかということも懸念材料だと思っています。この状況に対応をしていくために、自分たちでできるコスト削減などをはじめとして色々な施策を全社で検討しています。できることから早期に実行に移していきます。環境は厳しいですけれども、それをなんとか自分たちの努力も含めて乗り切っていこう!とやっておりますので、引き続きご支援をいただけたらと思っております。

Q:脱炭素と食料危機の可能性について、どのように対応を進めていくのか教えてください。
A:脱炭素については、「2050年までにカゴメグループが出す二酸化炭素の排出量をゼロにする」ということを目指しています。その中間点になる2030年に向けた削減目標を決めまして、この取り組みを認定してくれる世界の機関にも申請し、世界にその目標を公表して進捗情報も出していくというようなことを今年からスタートしています。 2030年までに2020年比で42%まず削減して、2050年までにゼロにしようという目標です。この42%というのは、1.5度目標に準拠しています。最も厳しい目標に向かって進めています。
食糧危機の問題については、これから気候変動が大きくなっていきますので、トマトの品種開発についてお話ししますと、高温あるいは乾燥に強い品種を開発して過酷な気候、環境下でも生育できるような品種開発ということを継続的にやっています。
また、植物性素材から作られるプラントベースフードの普及にも努めておりまして、それによって、畜産由来の温室効果ガスの排出削減や水資源に少しでも貢献をできればと思っています。

Q:トマトというと海外の文化という感じもしますし、競合が多いと思うのですが、どういった形での成長を考えていらっしゃいますか?
A:この10年間でかなり海外での売上を増やしてきています。今、アメリカ、ポルトガル、オーストラリアの3か所に子会社・グループ会社をおきまして、海外では主に業務用の仕事をしています。具体的に言いますと、ピザチェーン向けのピザソースを作ったり、あるいはメキシカンフードチェーン向けのいろいろなソースを作ったりして、供給するということを主力に行っております。そういったチェーンさんのお客様を増やすことで成長してきています。さらに加速するために北米にフォーカスしまして、北米でどんな仕事ができるだろうかということを考えております。もう1つは、アジアです。中国、香港、マレーシアなどの皆さんは、野菜飲料を飲んで健康になるということに非常に意識が高まってきていますので、カゴメブランドの商品を現地で作ったり、あるいは日本から輸出したりして、アジアのエリアで野菜飲料を伸ばしていこうと考えています。
この2つの方向性で海外における成長を考えているところです。

Q:社会人生活で最大のピンチとその最大のピンチをどう乗り切ったかを教えていただきたいです。
A:私は、カゴメに入ってから本当にいろいろな仕事をしました。最初は工場の製造現場でミートソースを作ったりしていましたし、その後は商品開発をやりました。それから営業もやりましたから、メーカーで言う原料調達、商品開発、研究、営業、製造、一通りやりました。数々の失敗をしてきています。例えばですね、30年ぐらい前に商品開発をやっていた時にはレトルトのカレーを作ったことがあります。満を持して発売をしたのですけれども、やはりカレーが強いメーカーさんはたくさんありますので、カゴメのカレーは敗れ去り、大量の返品の山を作ってしまったりとか、新しい事業をやってみなさいということで、カゴメの中で提案をしてお惣菜のお店をやったのですが、これも2店舗のお店を出した時からうまくいかなくて、結局撤退をしたりとか、振り返れば失敗の山になっています。ただカゴメって会社がありがたいなと思っているのは、失敗した時はへこむのですが失敗してもまたチャンスをもらえて、新しい事をやらせてもらえたのです。カゴメは非常にいい会社と言いますか、私にとってみると助かったなと思っていて、ピンチだったのですけれどそれを乗り越えるというよりも会社がまた新しいチャンスをくれたというところが良かったなという風に思っています。とにかく失敗はいっぱいしているということをまずお伝えしようと思ってお話させていただきました。

Q:新規事業として、病院食や流動食、栄養補助食品の展開は考えていますか?
A:やはり高齢化はどんどん進行していきますので、病院給食ですとか施設給食ですとか、そういったヘルスケア食の市場というのは、これからかなり大きくなっていくでしょうし、ニーズもたくさんあると思っています。病院給食、そういったところには私どもが業務用商品として出している野菜を裏漉ししたピューレなどを食材のひとつとしてお使いいただいていますので、既にそういったところの食材としての販売の実績はあります。それから野菜ジュースも200mlは大きすぎるので、100ml、半分のサイズのものがありまして、これも高齢者の皆さんの福祉施設などで使っていただいています。いわゆる栄養補助食品というのはまだないのですが、野菜を活かした商品をヘルスケアの市場でお使いいただいているということは実績としてあります。これはさらに進めていくために先行されている会社さんの商品を研究して、これからよりいろいろな種類の商品をお使いいただけるように作っていきたいと思い、着手しております。これからだんだんと具体的な商品が出てくるのではないかなと思っております。

株主のみなさまからのご感想(抜粋)

  • ・オンラインのため、移動時間もなく気軽に参加できた点は良かったです。山口社長も率直に質問に答えていただけた印象でとても良かったと思います。オンラインの気軽さは良いですが、今後対面でもお会いできればと思いました。
  • ・すばらしい企画でした。 まず、勝手に怖いイメージを抱いていた山口さんのお人柄に触れて、すっかりファンになりました。 次いで、カゴメの家族的な温かさが伝わり、さらに寄り添ってくれる会社と感じました。
  • ・山口さんがとても気さくで、楽しい時間をありがとうございました。名前を呼んでいただきまして感動しました。これからもよろしくお願いいたします(*^^*) KAGOMEのファンを続けます。
  • ・自然の色のカラフルさと同様、多様性の中で食な安全と人の育成をバランスよく組織化してください。
  • ・思っていたたより小規模で緊張しましたが事前に試飲用ドリンクやお土産もいただき大変満足です。雰囲気もすごく良かったです。クイズ形式は盛り上がったと思いますし、クイズで使用した番号を子どもが使って楽しんでいました。

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